運営目標 努力目標

教育目標


「公正」・「友愛」・「開拓」を校是とし,勤労を重んずる自主的な実践力と誠実に責任を果たす態度を養い,健康で健全な判断力と社会性を兼ね備えた情緒豊かな人格を育成する。

 

基本理念


1 学校校是の具現化に向かって,創立以来122年の歴史と伝統を継承し,教職員が一体となって魅力ある学校づ
 くり,人づくりに取り組む。
2 生徒が明るく,元気に,生きがいを持って活動できるような教育環境を整備し,常に教育活動(学習指導,生徒
 指導,進路指導等)の質向上に努める。
3 教職員は教育公務員としての高度な職業倫理を保持し,専門的能力の向上に努める。

 

教育活動の特記事項


〈生徒指導〉

  「黒高マイスクール宣言」のもと,「あいさつの励行」,「高校生としてふさわしい服装・頭髪」,「時間の厳守」など,全職員で基本的生活態度の定着と規範意識の徹底を図る。また,授業環境の整備にも努める。さらに交通安全指導の徹底により,交通マナーの向上に努める。

〈学習指導〉

  学校生活の中では,まず授業が第一であるという意識のもと,その確保に努め,「授業はゆずれない」の精神でベル即授業を徹底する。

  生徒が活動する場面や考える場面を増やし,発信力(自分の意見を持ち,物怖じしないで表現する力)を高める授業を工夫する。

  校内研修会や授業評価等を通じて教員の授業力の向上を図る。

〈進路指導〉

 1年次から計画的にガイダンスを実施し,様々な視点から進路を考えられるよう系統的な進路学習を進めていく。

  大学進学を目指す生徒に対する進学指導をきめ細かく行っていく。また,より社会的評価の高い資格やスキルを取得できるよう支援する。

  ジュニア・インターンシップ等の社会体験活動への取組を充実させ,その事前・事後指導を計画的に行い,成果をより充実したものにする。

〈環境教育〉

  環境の保全に配慮した望ましい働きかけのできる技能や思考力,判断力を身に付け,環境への責任ある行動をとることができる態度を育成する。

  環境教育プロジェクトの活動を通して生徒・教職員の環境への意識を高め,環境活動における地域社会のリーダー的な役割を担っていく。

〈特別活動等〉

  部活動,生徒会活動,HR活動,委員会活動をさらに活性化させ,学校行事等を充実させる。

  スクールカウンセラーとの連携を強化し,教育相談を充実させる。

  学校だよりの発行とHPの充実を図り,教育活動の地域への発信に努める。

  地域の小・中学校や企業などと連携し,出前授業,ボランティア活動,インターンシップ,協同研究などを充実させる。

  あらゆる活動を通して生徒の発信力の育成に努め,付加価値を高める。

〈学校いじめ防止基本方針〉

黒川高校 学校いじめ防止基本方針1
黒川高校 学校いじめ防止基本方針2
黒川高校 学校いじめ防止基本方針3
黒川高校 学校いじめ防止基本方針4

宮城県黒川高等学校 環境方針
基本理念

 地球規模で環境汚染が進む中、国民の一人一人が環境問題への関心を深め、地球の温暖化問題に主体的に取組み、リサイクル型社会の発展に貢献して行くことが求められている。高校教育においても、この今日的な環境問題への取組みは、今後益々重要となって行く中、教職員等も環境問題への意識を高め、生徒や地域社会を啓蒙して行く役割が求められている。

基本方針

1.環境意識の共有

  環境問題やリサイクル型社会において、社会の一員として果たすべき責任と役割は、社会的な合意事項として
 確認、共有されなければならない。本校においても、教職員、生徒それぞれが、今日的な環境問題への意識を高
 め、喫緊の環境問題である地球温暖化対策への具体的な行動が求められる。

2.環境今日への取組み

  本校において、環境教育を実効的に推進するべく、平成22年度から土木科(環境技術科に改名)において環境
 カリキュラムを導入し、本校において環境教育のリーダーとしての役割を担い、さらに校内に設置されたEMS委
 員会を通して、全校的な環境活動を図って行く。

3.環境活動の展開

  現在、県の補助事業として進めている地域企業との連携事業を推し進め。またエコキャップ、廃油リサイクル、
 廃物利用、黒高ブランドのエコ製品開発等の取組みを充実させる。仙台北部工業団地に進出する環境先進企業の取
 組みを先進モデルとし、同工業団地の地元高校として、環境意識の高い人材育成を図って行く。

4.環境活動の検証と評価

  本校で排出されているCO2排出量を定量化、数値化し、本校における環境活動の検証指標とし活動を評価して
 行く。将来的には政府が進めるCO2取引制度に高校としての参画可能性を探る。

5.環境活動の展開

  校内のあらゆる活動において発生する環境に及ぼす影響を常に認識し、汚染の予防ならびに継続改善に努める。

6.環境に関する法規制、協定及びその他の要求事項を遵守する。

7.この環境方針は、全職員に周知するとともに、一般にも公開する。

 

エネルギー教育

エネルギー教育                                               

 エネルギー教育実践校とは、経済産業省資源エネルギー庁にて認定されたもので、 小・中・高等学校が認定範囲とされています。本校は高等学校としては本県初の認定校となりました。

キャリア教育

キャリア教育とは?                                            

 普通の言葉で言えば「進路指導」です。ただ、「進路指導」は「出口指導」「進路先の確保」に終始しがちな面もあり、「どのように職業を選ぶのか」「卒業後の人生を送っていくために必要な力は何か」「それらをどうやって育成するのか」などについてはあまり明確ではありませんでした。そこを小・中・高等学校で分担し、しっかりと指導・育成しようというのが「キャリア教育」です。最近文部科学省をはじめ、様々なところで推奨され、導入を求められています。

黒川高校のキャリア教育とは?                                       

 本校ではキャリア教育を、「発達的な観点を踏まえた総合的な進路指導」と捉え、全体計画を作成しています。具体的には、「主に1・2年生の指導に『自己理解』『進路研究』『社会人教育』『職業教育』などとこれまで言われてきた要素を主に授業以外の部分に系統的・網羅的に配置し、生徒が将来を考える・将来に備えた力をつけるための支援をしっかっりと行っていく」となります。「世の中の現実と今後の生き方についてしっかりと考えさせる」ということです。

具体的に何をするの?                                           

①進路テキスト「未来へ」
  本校では生徒の進路学習に役立てるため「進路テキスト『未来へ』」を作成しています。内容は統計・ワークシ
 ート・ビジネスマナー・社会人がよく言う用語の解説・進学先情報など多岐に渡ります。毎週金曜日の朝学習の時
 間に、そのテキストを使い、「学校を出た後、どんな生活になるのか」、「何に気をつけたらいいのか・いま何を
 がんばったらいいのか」など、様々な角度から進路について考えることができます。

②進路ガイダンス・進路LHR
  おおむね3ヶ月に1回、1年生は全員共通、2年生以降は進路希望別にガイダンス・進路LHRを行い、必要な情
 報提供を行っています。一般的な心がけだけではわかりにくいと思いますので、できる限り具体的な情報を盛り
 込み、高卒での就職戦線の現実の姿・専門学校の学校別・学科別の実態など、進路をまじめに考えるヒントになる
 指導を行っています。

③ジュニア・インターシップ
  2年生全員対象に、地元の企業を中心にご協力をいただいて、3日間の就学・就業体験を行っています。目的意
 識もなく、ただ参加しても意味がないので、まず自分の進路希望を明らかにし、進学希望の者は大学や専門学校
 で、就職希望の者は自分の希望する職種の企業を選択します。そして、事前指導の中で、進学希望者に対しては、「合格後、上級学校で学ぶとはどういうことか」について考えてもらったり、就職希望者に対しては、地元企業の概
 要を説明したり、社内の分業体制について確認したり、「自分たちのマナーは社会で通用しそうか」「今の時点で
 自分は世の中で通用しそうか」「社会人はどのような心がけで仕事をしているか」など、いくつか問題設定をした
 上で参加するよう指導しています。

④進路決定に向けた指導
  1・2年生での指導も重要ですが、進路決定に向けた3年生での指導もやはり重要です。本校では3年生対象に
 進路ガイダンス6回、進路別模試2回(個別受験を含めればそれ以上)、一人あたり10回近くに達する面接指
 導、様々なワークシートを駆使した進路先選び・履歴書・志望理由書記入指導など、きめ細やかな取り組みを行っ
 ています。

⑤各学科での指導
  進路指導部による全体的な指導以外にも、各学科毎に資格取得のための課外指導・各種進路先見学会など積極的
 に行っています。難易度の高い資格を県内高校で初取得した生徒も出ています。

⑥ 日常的な指導
  当たり前のことですが、本校の教職員は生徒の将来を見据えて様々な指導法を考え、日々生徒と関わりながら、
 指導を行っています。頭髪指導や遅刻指導はかなり厳格ですが、生徒の将来を考えてのことです。課外や日常的な
 進路相談などを含め、生徒1人1人が進路を考え、それを実現する手助けに力を惜しみません。


担当者から                                                

 キャリア教育はもともと「小・中・高・大・社会の間の接続がうまくいっていない」という問題意識から出てきたもので、「児童・生徒・学生の将来を考えた時に各学校段階で何ができている必要があるか、何を指導すべきなのか、発達的・教育的な観点からきちんと考え、必要とされる内容的な広がりを視野に入れて教育活動に当たろう」ということです。

 したがって、職業実習の導入・上級学校との連携・外部講師による講演・資格取得の推奨など、一般的に「キャリア教育」と言われる内容でも、それぞれがバラバラの状態だったり、生徒の実情を十分に視野に入れていない状態では本来のキャリア教育の趣旨に忠実とはいえません。

 将来に関わる様々な指導がお互いに、そして日常の指導とも有機的に結びついている必要がありますし、生徒の自己理解・社会認識・職業意識・計画能力など、将来につながる力がどのくらい伸びているか、どこに不足があるか、個別にていねいに見ていく必要があります。

 そして、「教育は毛穴から」という言葉があるように、そのような指導が自然に生徒たちに染み渡っていくような教育環境が構築できればベストです。

 本校は就職希望者が例年6割ほどおり、多くの生徒が社会に出る直前の最後の3年間を過ごしています。
卒業するとすぐ社会人となり、それまでに蓄えた知識と知恵と力で、厳しさを増す世の中を渡っていかなければなりません。

 高校で何を指導されるかは、彼(彼女)らの今後を考えると途方もなく大きな意味を持つように思います。
 そのような意味で、本校の生徒は「適切なキャリア教育を最も必要としている生徒」と言えますし、本校は「本来のキャリア教育」実践を最も必要としている学校と言えます。

 上記のような理想に基づくと、本校のキャリア教育はまだまだ改良の余地があります。
 しかし、キャリア教育の本来の趣旨に忠実に、手間を惜しまず愚直に指導・準備・計画に当たることで、いずれ社会に出るに当たって必要な力を確実に身につけ、たくましく生きていける生徒を育てられるものと思います。


キャリアアドバイザー                                           

キャリアアドバイザーとは

 本校のキャリア教育には、学校職員のみならず、民間で高校生の採用に携わった経験のあるキャリアアシスタントの方のご協力もいただいております。実際に高校生の採用、不採用を決めた経験を活かし、生徒への講話・指導・相談にあたっています。本校に来ていただいてからすでに4年が経過し、生徒の実情に応じて行う指導やアドバイスには重みがあます。

生徒はどう思っているの?                                         

生徒はどう思ってるの?

 キャリア教育は別に特殊なものではなく、高校に在学して将来を考えようとすれば当然されるべき指導です。ですから生徒は特に「キャリア教育を受けている」という意識は持っていません。しかし、「未来へ」の感想やガイダンスのアンケートやジュニア・インターンシップの感想文を読むと、大事な話・将来につながる話であること、今何をすべきか・どのような力を身につけるべきか・何を知っておくべきかなどについて理解を深めており、進路意識を高めているのが感じられます。

生徒の感想より 「未来へ」(カッコ内は記事内容)

・ 家庭では学べないことを学ぶ場が学校だと思う。学校に来ても、授業をサボって友達と話すだけなら学校に来る
 意味がないと思う。私は、友達と話すためとかだけに学校に通っていたけど、これからは授業をしっかり受けて社
 会に出て恥ずかしい思いをしないようにしたいと思います。(学校に来る理由)

・ 自分に対して言うのと、相手に対して言うのと間違えやすいのがよく分かった。一般的に使う言葉はよく聞く
 けど、実際自分で言ったら間違えそうだと思った。中学校でもやったので復習っぽくってよかった。今現在、自分
 が使ってる言葉は、「○○ぢゃねーよ」とか乱暴な言葉づかいをしていて、親に「クセになるから気を付けなさい」
 って言われたけど、そんなことないって思ってた。でも未来へを読んで直さないとマズイなって思った。(紙上ビ
 ジネスマナー講座「敬語」)

・「社会に出たら、自己責任が原則です。」とても当たり前のことだけど、とても難しいことのように思います。せ
 めて今、自分で出来る、発言や行動の責任について考え、社会に出たときに困らないようにしておきたいです。普
 段の生活でいろいろな発言をするけど、もっと発言する前に考えて、その場に適した発言をしていきたいです。 
 (自己責任)

・ 会社が、個人の行動、考えに合わせてくれることはないので、きちんと周りをみれる力が必要だと思いました。
 就職に就く際は、自分と会社の相性が非常に大事なので、会社を選ぶときは適当ではいけないと考えさせられま
 した。給料が15万だとしても企業は45万負担しているというのを初めて知りました。普通以上の努力が必要だ
 ということを学びました。(民間企業経験者の話)

生徒の感想より 「ジュニア・インターンシップ」(カッコ内は記事内容)

「あいさつは基本的なことだと思っていましたが、一番大切なことだと分かりました」(美容室)

「実習先は挨拶をとても大事にしていて、話したことがない方でも気さくに挨拶をしてくださったり、返してくれたので、気持ちよかったです」(製造業)

「今回のジュニアインターンシップで、一番大変で自分は大丈夫かな?と思った事はどんなすごい精度で、品を造るよりも、周りの人とのコミュニケーションだと思いました。」(製造業)

「中学校と同じ実習先だったが、中学校の時よりも本格的で疲れたが勉強になった」(病院)

「今回は、…中学生の目線と高校生の目線の違いでとても細かい事も気づけたと思う。」(工場)

「図書館で働いている人の仕事がとても多く驚きました…どの会社も人には分からない仕事がとてもあり、大変だと思いました。」(図書館)

「今回職場体験に行ってきて、学校の方がとても楽だとわかりました。仕事は遅刻などをすると、給料が減額されたり、信用がなくなったりと、とても大変だと知りました。」

学校などで出来ない作業が出来て、とても良い勉強になりました。普段買っているお酒の箱や折り紙などを、手作業でやっていることにとても驚きました。」(酒造会社)

「今回の体験で知ったことは、自分のやることに責任を持ってやり遂げるということです。」(接客業)

「自分は、この現場体験は、正直最初は自分にはできないだろうと思っていました。なぜならば、自分はガソリンスタンドでアルバイトしていましたが、2日間で辞めてしまったという事があったので人との関わりが苦手だったので仕事に行く前はすごくなえていましたが、いざ現場に行ってみると、とても親切にしていただいて仕事に集中できるようになっていきました。」(製造業)


「進路ガイダンス」                                            

2年生

・ 面接で言いたいことはまとめてあるのに、緊張してどう言ったらいいのかわからなくなったので、もっと人との
 会話を大切にしなければいけないと思いました。
・ 小論文、読書、新聞を読む、社会の流れを理解する、などが必要。・専門学校選びは、情報をしっかり得ること
 が大切。就職や専門学校のメリットやデメリットを見直す。一つの学校ではなく、いろいろな学校を見学した方が
 良い。
・ 進路状況を詳しく理解することができ、とても参考になった。もう時間はないので、気を引き締めて、これから
 の学習をがんばりたいです。

1年生

・ もっと進路のことを考えないといけないと思いました。何をやりたいなどをきちんと決めて、大学とかを選ばな
 いといけないと思いました。今から授業を集中して受けようと改めて思いました。
・ 自分自身、一から見直す必要があると思いました。これから毎日勉強しないといけないです。とてもためになり
 ました。
・ 専門学校について、かなり勉強になりました。きっとまだまだ知らないこともあるんだろうなあと思います。今
 後の生活、注意しなくてはならない点もあるんだなと。もっと、こういう講習が合っても良いですね。そして自分
 でも調べてみるべきですね。
・ 難しい話も多かったが、参考になることがたくさんあった。進路希望を達成するために、これからやらねばいけ
 ないこともたくさんあった。ためになる2日間だった。
・ もっとちゃんと進路のこと考えなきゃいけないと思った。なんか、いろんな情報が聞けたから、よかった。勉強
 しようと思った。

本校のキャリア教育に関する資料                                      

 キャリア教育全体計画 career_zantai.pdf 1.498KB