ご挨拶

宮城県黒川高等学校 校 長 遠 藤  俊 樹

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 本校は明治34年、西暦1901年4月23日に郡立の黒川農学校として開校し、今年(令和5年)で創立123年目を迎えました。大正11年4月には県立に移管し、宮城県黒川農学校となりました。大正から昭和へ、戦前から戦後へ、時代の変遷とともに幾多の困難を乗り越えながら今日に至っています。

 昭和22年2月には校舎が全焼する事故があり、廃校の危機に直面しましたが、郡内有志による「黒川農学校復興委員会」が地域一体となって再建に協力し、3年後の開校50周年の時には新校舎落成にこぎつけました。この間、昭和23年には学制改革により現在の黒川高等学校となり、農業科に加え普通科が併設され、女子生徒も入学するようになりました。

 また、定時制課程も設置され、さらには分校として、富谷分校、大谷分校、大松沢分校、大衡分校、宮床分校が設置されました。しかし、時代の流れと共に定時制課程及び分校は、平成21年の大郷校閉校をもって全てなくなりました。

 平成には二度の学科改編を行い、現在は普通科2学級、機械科1学級、電子工学科1学級、環境技術科1学級の四学科編成となっております。大学進学及び周辺に進出した多くの企業への就職など社会に貢献できる優秀な人材を多数輩出してまいりました。

 さて、本校には他校に見られない独自の伝統があります。それはクラスの呼び方です。入学年度の西暦の一桁目をクラスの番号と組み合わせ、例えば今年度の2023年4月入学生は「31ホーム」や「35ホーム」のように呼び、約70年間続いています。同窓生同士でホームルームを尋ねれば、先輩か後輩か、また学科もすぐにわかります。卒業後何年も経つとこの仕組みの良さがわかってきます。

 雄大な船形山と七ツ森に見守られながら、「公正(Fair play)」「友愛(Friendship)」「開拓(Frontier)」(3F精神)を校訓に掲げて開校以来、卒業生は20,470名を数えます。この歴史と伝統に支えられ、地域の皆様方からさらに愛される学校となりますよう生徒、職員一丸となって教育活動に取り組んでまいりますので、これまで同様ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。